「旅行者の朝食 (文春文庫)」のカスタマーレビュー
おいしいものの話
美味しい楽しい話が終始楽しめます。
ハルヴァを探しに行かないと!
人生には食事を楽しめるくらいの心のゆとりが必要ですね。
生きる為に食べるのではなく、食べる為に生きたいものです。
楽しんで食べる
ソ連時代を含むロシアの日本に知られていないような食品や食生活に関するエッセイを中心に構成されています。
最近、本書のように外国の食文化に関して記されている本は、授業で教わらないような知見に満ちていて、また海外の見知らぬ人々を少しでも身近に感じられることに気づいて、好んで読んでいます。
本書も予想に違わず、ロシアの食文化を通じて、彼の地の人々をいくらかなり身近に感じることが出来ました。
どのエッセイも楽しんで食べる作者の姿が垣間見ることが出来て、読んでいてとてもうらやましく思えるようなエピソードが満載です。
神戸の旅
「伊丹空港で乗ったタクシーの運転手さんは、そういう願ってもないタイプだった。」どういう願ってもないタイプだったのかは、直接読んでください。すごいや。
ハルヴァの味
この本は米原万里ファンになるきっかけとなった一冊です。
魅力的な語り口で興味深い内容となっておりスイスイと読めます。
ただ食べ物に関してだけでなく、日本ではあまりクローズアップされないような国の文化・政治などにも触れてあり、ためにもなります。
トルコ蜜飴の章では、ハルヴァが強烈に食べたくなり、ネットで探して注文しました。
が、やはり米原さんの食べた絶品ハルヴァとはまったく違うものでした。
いつか絶品ハルヴァを食べてみたいものです。。。
この気持ち、読めばきっとわかります。
蕪や黒パンなど東欧圏の食品に関する蘊蓄はどれも初めて聞くようなものばかり
13人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
最初はグルメ本だとばっかり思っていて、「そういえば旅先の朝食だけに焦点をあてたような本ってあまり知らないな」と思って一読。驚愕しました。最初の「卵が先か、鶏が先か」では、おそらくプリマコフの同時通訳で「アブオーヴォ」という単語が訳せずに窮地に陥ったが、なんとかうまくとりつくろった、みたいな経験が、フランクに語られているのが素晴らしい。会議が終わって辞典を調べるとAB OBOはラテン語だったということがわかります。同時通訳者たちの悪夢は《スピーカーがいつギリシャ語やラテン語の慣用句や有名な詩の一節を原文のまま口にするか》(p.12)ということ。これは《日本人が漢文の故事来歴を好むのと同じ》(p.13)なんでしょうね。
あと、本のタイトルにも採用された『旅行者の朝食』。ロシアンジョークで『旅行者の朝食』がオチになると、なぜかロシアの人たちは抱腹絶倒するのですが、そのワケがわからない…といったあたりからはじまって、それがソ連時代のマズイ缶詰だったということがわかって、たいていはマズいものが多いけけど中にはフォアグラと間違えるほどの鱈肝の缶詰などもあったという思い出につながり、最後は、そうしたものも輸入品に席巻されてしまい、いまでは「旅行者の朝食」も懐かしいと感じる、と終わる流れは、悠揚迫らず、見事なもの。